前回、英語の学習を始めたきっかけと、原始的な学習方法のお話をしました。
今思い返すと、こんな勉強法がベースの人間が、アメリカでアメリカ人学生にライティング指導をするという大それたことまでできるようになるわけですから不思議です。
相手が書いたもの(あるいは口頭で伝えてきたアイデア)をベースに、その場でアカデミックな表現に変換できないとダメなので、結構大変でした。ライティングの話はまた別の機会にしますね。
今回は、はじめてTOEFLを受けた時のお話です。
スタートから約4ヶ月後に、はじめてTOEFLを受験するのですが、記念すべき第1回目の受験結果は散々なものでした。
ちなみに、25年ほど前のTOEFLはPBT(Paper Based Test)と呼ばれるもので、リスニングと文法/リーディングしかない、今思うとなんとも楽勝なテストでした。677点満点(だったと思う)という変わったスコアリングをするテストで、一般的には500点以上が中堅レベルの大学出願基準、550点を超えると聞いたことがあるような大学への出願が可能な得点ということでした。ですので、アメリカに留学したい学生は、まずは550点を目指すというのが一般的なパターンだったように思います。
散々な結果に終わった初めてのTOEFL受験は、大学4年生の7月でした。
(アメリカの大学に入学する前は、関西学院大学の学生でした。)
とにかくリスニングがダメで、何を言っているのかほぼ分かりませんでした。
「対策教材に付いているCDとスピードが全然違うやん・・・。」
また、映画を見てなんか分かった気になっていましたが、びっくりするくらい役に立っていませんでした。
ここまで分からないと、逆におもしろくなってきました。
こんな状態で、10分近く講義を聞いて、その内容の質問に答えるなんてことは不可能ですから。
高3の時、最後の学内実力テストの古文の試験で、「運試し」ということで問題を読まずに全部カンで解答し見事に「0点」を取った時のことを思い出していました。
ただ、文法とリーディングは、初めての受験にしてはそこそこ取れていたようでしたが、リスニングの物凄いマイナスをカバーできるものではありませんでした。
結果は、470点くらいだったと記憶しています。それでも、試験直後の手応えよりはマシでした。
これが4ヶ月の成果。現実はなかなか厳しいものです。
この後も、ほぼ勉強法(リスニング対策は映画など、リーディング対策は雑誌など)は変えずにやっていました。
ただ、読む量は増やしました。
「読みまくるとリスニング力も鍛えられる」
これ、結構実感があります。
アメリカで大学生になる前は、「なんとなくそんな感じがする」というくらいでしたが、アメリカでの学生生活がスタートしてからは、間違いなくリーディング力が鍛えられるに従い、リスニング力も向上していきました。
また、別の機会に話しますが、とにかく大量に読まなければならないので、「リスニング力を鍛える」ための時間、というか「英語を勉強する」なんていう優雅な時間ありません。毎日半泣きになりながら読むことに時間資源の大半を費やしていました。なので、読むことが聞く力を鍛えてくれたことは間違いないと思います。
結局、目標としていた550点越えは、初めてTOEFLを受けて散々な目にあってから1年後、3回目の受験の時でした。
とはいえ、「映画を見る」「雑誌を読む」という原始的な方法でも、1年半やり続けるとそこそこ力がつくということが分かりました。やり続けるって、結構大事ですよ。
ただ、お気づきのように、ここにスピーキングの要素は一切ありません。
当時、英語を話す知り合いは一人もいなかったし、特にトレーニングもしていませんでした。
それで、よくも留学したいなんて言えたものだと、今振り返ると驚愕ですが、当時はなんとも思っていませんでした。
むしろ、「TOEFLクリアしたから大丈夫っしょ!」くらいに考えていました。愚かです。
当たり前ですが、これが渡米後に大きな仇となって返ってきます。
その話は次回以降でしたいと思います。
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